障がい者の働く場レポート「おおつかがゆく!」

HOME > 障がい者の働く場レポート「おおつかがゆく!」 > 飲食店激戦区の恵比寿で16年! 障がい者、健常者、外国人がともに働くスリランカ料理店

飲食店激戦区の恵比寿で16年! 障がい者、健常者、外国人がともに働くスリランカ料理店

Restaurant&BarPalette【東京都・渋谷区】 スリランカ料理店 株式会社 ぱれっと

障害者 の働く場レポートメイン画像

福祉起業家の憧れ「レストラン&バー ぱれっと」では、2名の知的障がい者のスタッフが、店長である南山さん、スリランカ人のシェフと一緒に働いています。恵比寿と聞けば山手線。そうです!都会のど真ん中!飲食業激戦地!そんな中で、ぱれっとはなんと16年もの間にわたって営業を続けています。大塚も、わが社の社員もぱれっとさんと店長の南山さんには何かとお世話になっております。

障害者 の働く場レポート画像1

南山さん:今日これからお弁当の配達なんですよ。残業食でご注文をいただいている企業にお届けするんです。
おおつか:そんな忙しい時間にすみません。
南山さん:いえいえ。どういたしまして。大丈夫ですよ。(ほんとに余裕の表情です。)
おおつか:最近どうですか?
南山さん:いや~。アルバイトが採用できないんですよ。ある採用雑誌に3週間も続けて募集広告を出したんですけど、問い合わせは1件だけでした。結局採用できなかったです。

障害者 の働く場レポート画像2

おおつか:都心の飲食やサービス業ってアルバイトの採用が難しいですよね~。でも、ぱれっとは有名だから、福祉系の大学生やボランティア希望の人とか、働きたい人はいっぱいいるんじゃないんですか?
南山さん:福祉に興味のある人たちって、障がい者の支援やサポートがしたいんですよ。そういう人たちからすると、ぱれっとの障がい者のスタッフは物足りないと思いますよ。自分のことは自分でできるし。きちんと仕事もできる。でも、彼らは最初からバリバリ仕事ができたわけじゃない。長い時間をかけて戦力になって行ってくれたんですけどね。

障害者 の働く場レポート画像3

おおつか:なるほど。普通のレストランじゃつまらないというわけですね。で、募集したときの時給っていくらだったの?
南山さん:♪…▲※★(内緒です)
おおつか:ええっ!!私も働かせてもらおうかな~!
南山さん:何いってるんですかぁ(笑)。

おおつか:まじめな質問です。お客さんってどんな方が多いんですか?
南山さん:7対3で女性が多い。20代~30代の年齢層ですね。そうそう、最初のころなんて、よくお客さんから「大丈夫?」と心配されましたね。
おおつか:体調って言う意味ですか?。
南山さん:それもそうなんですが、必死の形相だったみたいです。ぜんぜん余裕がありませんでしたからね。自分は一生懸命だったんですが、それをご覧になったお客様は、怖かったみたいです。余裕のないのがお客様に伝わっちゃってたんですね。

障害者 の働く場レポート画像4

おおつか:そうか。一生懸命は大事だけど、「余裕のなさ」に映ってしまうと逆効果ですよね。
南山さん:サービス業なんですから、サービスを提供する側に余裕がなければいけませんよ。楽しい顔をしてなければ。楽しんでなければお客さんを楽しくできませんよ。それがわかるのに、しばらく時間がかかりました(笑)。
おおつか:スタッフの皆さんもそうですね。みんな笑顔!いるだけで楽しくなります。
南山さん:そう言っていただけてうれしいです。
おおつか:ところで、福祉起業家経営塾でも実践的なアドバイスをいただいて感謝してます。

障害者 の働く場レポート画像5

南山さん:自分たちが日々実感していることです。障がい者のスタッフの働く特別な店なんだからと思ったら甘えが出てしまう。店の質が落ちてしまう。お店というのはスタッフの為にあるんじゃなくて、お客さんのためにあるんです。お客さんが「また来たい」と思ってくださらなければ店は潰れてしまうんです。障がい者スタッフの雇用を維持するためには、ぜったいに潰すわけにいかないんですよ。
おおつか:「障がい者のできるビジネスをやるんじゃなくて、まず事業が成り立つことを考えて、その中に彼らの職域を作っていく」そういうことですよね。
南山:そうなんです!でも福祉起業家経営塾の塾生さんに会うと、僕も元気が出ますよ。でもあの塾ってすごいよね。塾生の皆さんの気迫がすごいから。講師もあそこまで手取り足取りやってくれるんですものね~。

おおつか:ぱれっとの将来構想を聞かせてください。
南山さん:これからは、ぱれっとのようなお店をやりたい人を育てていきたいと思います。ぱれっとだからできたのではなくて、強い思いがあって努力をすればできるんだよ。そんなことを教えてあげたいですね。
おおつか:福祉起業家経営塾の塾生の研修をお願いしたいなあ。
南山さん:いいですよ!でも厳しいですよ~。あ、おおつかさんより怖くないか(爆)。

障害者 の働く場レポート画像6

今回、秘書として同行したのは・・・  
FVPスタッフ 増子信子 です。
「業」としてきちんと成り立つこと。競合と戦い存続しなければ意味が無いこと。インターネットでまめにお店ランキングもチェック。南山さんのお話を伺っていると、福祉としての甘えや妥協はいっさいなく、ごく普通のレストラン業を、当たり前に努力し、「当たり前」を貫いていて、まさに「福祉起業家!」だと思いました。「美味しくって当たり前」な外食業界。障がいのあるなし関わらず「レストラン業・接客業が好き!」という元気な雰囲気、サービスがお客様の「また来たい!」に繋がっていると感じました。

訪問先データ

ショップ名:Restaurant&Bar Palette(レストラン&バー ぱれっと)
住所:東京都渋谷区恵比寿西1-15-2
TEL:03-5489-0770
営業時間:11:30~15:00/17:30~23:30(金曜日は25時まで時間延長)
定休日:日曜日

交 通:JR山手線、埼京線、湘南ライナー、営団地下鉄日比谷線「恵比寿駅」西口下車。駅前ウェンディーズとケンタッキーフライドチキンの間の道を入り3分歩いた左側ビルの一階。
Restaurant&Bar Palette HP

 

« 前へ  |記事一覧次へ »

ページの先頭へ