障がい者雇用事例/おおつかがゆく!

発達障害者の強みを生かした職域開拓に挑戦し続けます

東京海上ホールディング特例子会社
取締役採用能力開発部長 吉田 一久さん

初めて発達障害者を採用したのは、
今から6年前の2007年。
世の中の特例子会社では、
まだまだ知的障害者採用が花盛りの頃。
今回は丸の内の本社にお邪魔しました。


こちらが入り口。
丸の内の東京海上日動ビル新館にあります。


職場をご案内していただきます。
こちらは業務支援部です。
お客様からのアンケートのデータエントリー業務、
各種保険の加入依頼書や加入者証の封入・発送、
テープ起こし、ゴム印づくりなど、
本社グループの周辺業務を請け負っています。


データエントリーの仕事。
実はものすごい速さであります。


視覚障害のある方も一緒に仕事をしています。
テープ起こしのお仕事中。
本社グループで開催された
セミナーの講演録を作成中でした。


こちらは印刷文書部。


東京海上グループのすべての封筒類の印刷を
請け負っています。


名刺作成のお仕事。
グループ内の名刺作成を一手に引き受けています。


機密文書の分別・リサイクルの仕事。
施錠された室内での作業です。


代理店がお客様に配る
粗品用のタオルの袋詰めの仕事。


見た目以上に
手先の器用さが要求されます。


メール便の仕分け・発送の仕事。
おおつかがお邪魔したときは、
すでにお仕事が終わっていました(涙)


1期生の新堀さん。入社6年になります。
業務用車両に搭載されているドライブレコーダーの
解析からリスク予知報告書作りを担当しています。

説明をうけたのですが、おおつかには高度なお仕事
だということくらいしかわかりません。
それぐらい難しいお仕事のようです。


他にもいろいろお仕事はあります。
名古屋、大阪、福岡にも支社があります。
が、今日はここまでということで(笑)


東京海上日動ビル1F
「お客様スクエア」入口に飾られた絵。


沢山の来客者が行き交う場所に
堂々と飾られています。
障害者従業員のひとり間瀬大輔さんが書いた絵が、
社長の目にとまったことがきっかけだそうです。


お話を伺った吉田一久さんです。
おおつか:発達障害者を中心に採用を進めてきた理由は?
吉田さん:実は、特にこだわりがあったわけではないのです。支援機関の提案に従ったということでしょうか。
おおつか:そんなにシンプルな理由ですか?
吉田さん:はい。すみません(笑)


吉田さん:
我々の会社は、障害者を支援するという発想ではなく、障害のある従業員が親会社の業務を支援するという発想です。障害者従業員は「事務支援メンバー」と呼んでいます。
おおつか: 理念が投影されているすばらしい会社です!


おおつか:
発達障害者を雇用するということで工夫したことはありますか?
吉田さん:発達障害者はもともと業務スキルを持っていたり、採用時点ではスキルを持っていなくともポテンシャルは高いと思います。ITスキル、正確性などが発揮される職域の確保に努めました。
おおつか:なるほど。


吉田さん
:逆に過集中になりやすいので、1時間に1回は休憩を設定するなど工夫しています。どちらかというと集団生活の苦手な人も多いので、社員食堂は込み合う時間帯を避けて利用できるよう昼食時間をずらして設定しています。口頭での指示が苦手な従業員も多いので、最初は写真入りマニュアルなども詳しく作ったりしましたが、どんどんできるようになっていったので必要なくなりました。

~おおつかのひとりごと~

「特例子会社には知的障害者」の考え方がどんどん変わりつつあるなあ。
配慮された環境の中で、業務スキルの高さを生かして、発達障害のある社員さんたちは
難しい仕事をどんどんやれています。

いささか教科書的すぎるくらいですが、強みが発揮される環境が用意されれば
活躍できることを実感しました。

これからますます注目されるであろう発達障害者雇用。
リーディングカンパニーとしてますます発展していってください!

訪問先データ

会社名:株式会社東京海上ビジネスサポート
所在地:東京都千代田区丸の内1-2-1 東京海上日動ビル新館15階
従業員:239名(うち障がい者84名 知的、精神、身体)
TEL:03-5223-0131
http://www.tokiomarine-bs.com/

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