障がい者雇用事例/おおつかがゆく!

仕事をする上では障がい者だとか健常者だとかはまったく関係ありません

株式会社曙(銀座あけぼの)忠生工場【東京都・町田市】
和菓子製造 忠生工場 
工場長  渋谷 久美子さん

忠生工場の操業開始は平成2年。当時より知的障がい者の雇用に取り組んでこられました。
障害があっても働く力は発揮できる。作業所でなく会社で働くことができる。
そんな信念のもとに前社長で会長の植草三樹男さんと奥様がおつくりになられたのだそうです。
このトップのポジティブな価値観は、ご夫妻のお嬢様が知的障害をお持ちであったことが影響しているとうかがいました。

こちらが忠生工場。表はあけぼのの店舗です。

工場は2階です。

工場長の渋谷さんです。

渋谷工場長:忠生工場では11名の知的障がい者を含め27名の従業員が働いています。この工場は平成2年5月に操業がはじまりました。最初から働いてくれているベテランも多いですよ。忠雄工場では、多いときは1日7000個くらいのお菓子を作っています。

切り餡(きりあん)、マドレーヌ、秋の季節商品である福々餅など。これらは忠生工場のみで作られています。(デパ地下などでこの商品をみつけたら、障がい者スタッフが作っている!と思ってくださいね)
渋谷工場長:障がい者スタッフも、ほかのスタッフも定着率が高いんです。あけぼのでは勤続15年でハワイ旅行に行けるのですが、15年働いた障がい者スタッフはみんなハワイに行ってますよ。
おおつか:いいなぁ!行きたいなあ!(←ハワイ好きなおおつかは、「ハワイ」という言葉に弱い)

森山さん 鈴木さん 志村さん:入社17年のベテラン従業員。すごいスピードで担当の仕事をやってます。
当然、入社15年のハワイ旅行体験済みです。

横尾さんと工藤さん:入社4年目だそうです。カメラ目線でおねがいしま~す!でもお菓子をつくる手はとまりません。すごい!

おおつか:ところで、渋谷さん。渋谷さんは福祉の関係にいらした方ですか?
渋谷工場長:いいえ。まったく関係ないです。私は最初普通のパートタイマーでした。家から近いからという理由だけで就職したんです。ですからお菓子作りのことも、障がい者のことも何も知りませんでした。操業開始当初からですから、私も17年になります。
おおつか:はじめて障がい者と接してみて戸惑いはありませんでしたか?
渋谷工場長:いいえ!ぜんぜんありません。お世話をするということだと、いろいろと専門的な知識も必要かもしれませんが、ここは一緒に働くところでですから。お菓子作りをする上では、障がい者も健常者もまったく同じです。
おおつか:なるほど!というかそのとおり!ですね。忠生工場の雰囲気は特にそんな気がします。
渋谷工場長:1人福祉施設の勤務経験者がおりますので、話を聞いてみますね。

おおつか:忠生工場の雰囲気を一言で表すとどんな感じですか?
渋谷工場長:アットホーム。家族みたいですね。みんな長く働いている仲間でけれども障害者が働いているからという甘えは許されません。年間目標を設定して、しっかり目標達成を追いかけるという意味では、当社の他の工場とまったく同じです。
おおつか:障がい者スタッフに働いてもらう上で、配慮していることはありますか?
渋谷工場長:声かけのコミュニケーションを大切にしています。障がい者だからということで特別に配慮しているということではありませんが。よく出来たらたくさんほめる。失敗したら注意する。この繰り返しです。みんな自分の仕事に誇りを持っていますから。すごくがんばってくれてます。


おおつか
:「障がい者と一緒に働く」を一言で表現すると?
渋谷工場長:仕事をする上では、障がい者も健常者もありませんね。はっきりいって関係ないですよ。
おおつか:忠生工場の雰囲気を一言で表すとどんな感じですか?
渋谷工場長:アットホームです。家族みたいですね。けれども障がい者が働いているからという甘えは許されません。年間目標を一緒に達成していく仲間です

~おおつかのひとりごと~

忠生工場は優秀で誇り高きお菓子職人たちのチームでした。全員白いユニフォーム。障がい者だとか、健常者だとかまったくわかりません。仕事ぶりもまったく同じですから。
「障がい者の個性は経済的価値に変換できる」前社長で会長の植草三樹男さんの言葉です。「仕事をする上では障がい者も健常者も関係ない」忠生工場の従業員さんは、これをマジ実践していらっしゃる。そう感じたひと時でした。

訪問先データ

会社名:株式会社 曙 忠生工場
住所:東京都町田市忠生1-2-1
TEL:0427-92-5841
株式会社曙
http://www.ginza-akebono.co.jp/index.html

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