実は、草場央子さんとダンディ坂野さんは、別のお店でありながらも、同時期にマクドナルドに勤めていた仕事仲間。坂野さんはマクドナルドに10年勤めたキャリアの持ち主なのだ。そんな仕事の中身をよく知るふたりだけに、トークは専門用語の連発! 同じ仕事を経験したふたりだからこそわかる“現場愛”が見えてくる!?
二人のクロストーク
ダンディ坂野さん(以下、ダンディ): 僕はですね、マック(マクドナルド)に10年間バイトしていて、「スウィング・マネージャー(商品やスタッフなどの管理業務までを行うポジション)」をしてたんです。
草場央子さん(以下、草場): はい。聞いたこと、あります。でも、10年ってスゴいですね。私はマックに入って8年ですが、障害のある人もたくさん働いてるって知って、それなら安心だと思って。
ダンディ: へぇー、そうだったんですね。でも、草場さんもあと2年で勤めて10年じゃないですか。あっという間ですよ、2年なんて。僕はマックを辞めたのが5年前。2003年だから、草場さんと重なっている時期がありますね。タレントやりながらも続けてたんです。
草場: あ、それも、聞いたことあります。
ダンディ: よく、お客さんに「ゲッツ!」とポーズされたりしましたよ。
草場: (笑)
ダンディ: ところで、草場さんは、いつもどれくらい働いてるんですか?
草場: 月曜日から金曜日まで。今は、午前11時から午後3時くらいまで、途中休憩をもらいながら働いてますね。
ダンディ: 週5日も出て、しかも、忙しい時間帯。しっかり働いてらっしゃるんですね。僕はマックの仕事が好きだったから、10年も続いたんだと思ってるんですけど、草場さんは、このマックの仕事、好きですか?
草場: 大好きです! やっぱり、仲間と一緒に仕事できるのが、一番楽しいですね。
ダンディ: そうだよね。チームでつくっている感じがいいですもんね。どんな仕事が好きですか?
草場: グリルとか、アッセンブル(商品の製造・ラッピング)の場が好きです。
ダンディ: わかるなぁ。人の動きがあるんですよね?
草場: そう! そう! 私は、午前中はフライヤー(揚げ物の製造)、午後はアッセンブルをすることが多いんですけど、アッセンブルをずっと続けたいんです、ホントは(笑)。
ダンディ: そんなに好きなんだ! 確かに、フライヤーはひとりの作業ですもんね。それに比べ、アッセンブルには、チームでつくる一体感みたいなのがある。
草場: そうなんです。グリルとか、アッセンブルの仕事をずっと続けること。それが、私の目標なんです。
ダンディ: なるほど、スゴいなぁ。マネージャーとか店長とか、高いポジションを目指す人が多いと思うんですけど、草場さんは、ずっとチームで仲間と一緒に仕事することにこだわっているんだ。そういう考え方も素敵です。
ダンディ: さっき、久々に厨房に入って一緒に仕事しましたけど、なつかしさがある半面、聖地っていうか…。現役スタッフの皆さんの緊張感が伝わってきて、入ってはいけないところに足を踏み込んでしまった、という感じがしましたね。緊張、しました?
草場: そうですね。やっぱり、手早く商品を包んでお客さまに出さなくちゃって思うから。
ダンディ: 表情もキリっとしてましたよ。
草場: 同僚の中では、ラッピングする早さは負けないって思ってますから。その早さには私、自信があるんです。
ダンディ: その自信が、草場さんの働く原動力になってるんだ。
草場: そうですね。ダンディさんは?
ダンディ: 僕の働く原動力、そうだなぁ…。一所懸命ってことに尽きますかね。自信とか、プライドとか、原動力とか、すべてにおいて一所懸命であることですね。あとは、やっぱり、この仕事が好きっていう力ですよね。
草場: 私もマックの仕事、好きだからずっと続けたいです。やってるうちに、マックの仕事、スゴく好きになってしまって。
ダンディ: いいですね。「好きになってしまった」ってのが。だからこそ、続いてるし、続けられるんですよね、お互い。辞めたいと思ったこと、ないですか?
草場: うーん。慣れない時、一度思ったことがありましたけど(笑)、今はまったくないです。
ダンディ: 仕事だから、あたりまえに苦労や大変さはあると思いますけど、好きだと、それも乗り越えていけますよね。
草場: そうですね。ひとつひとつ仕事を覚えて、ひとつひとつ大変なことも乗り越えていくうちに8年になって、気づいたら、マックの仕事が好きになってしまって(笑)。
ダンディ: 草場さんは障害があることで、仕事に支障って、ありましたか?
草場: これといって、感じないですね。入ったばかりの頃は慣れないですし、そりゃ大変だったこともありますけど、店長とか、一緒に働いているみんなが助けてくれましたし。
ダンディ: 僕の仕事もそうだし、どんな人もそうだと思いますけど、先輩や仲間の支えがあって、自分の力も発揮できるんですよね。それは障害があろうが、なかろうが同じで。
草場: そうだと思います。
ダンディ: 先ほど、草場さんの仕事ぶりを見せてもらって、実は僕、安心しました。ほらっ、僕はマック歴が長かったから、仕事場の雰囲気を見てわかっちゃうんですよ。草場さん、あたりまえに現場に溶け込んでるし、いい仕事してます。いや、安心しましたよ、ホント。今日は一緒に仕事できて、楽しかったです。
草場: 私も、夢の共演でした(笑)。
ダンディ: 夢の共演! 嬉しいなぁ。草場さん、今の仕事の楽しさ、点数付けるとしたら何点?
草場: 100点くらいかな?
ダンディ: 100点“くらい”って…。それ、満点じゃん!(笑)
■幼い頃の夢は?
草場さん 看護婦でしたね
ダンディーさん タレント。小さい頃から変わりませんでした
■リスペクトしてる人は?
草場さん 唐澤美恵子スウィング・マネージャー
ダンディーさん 高田純次さんと島田紳助さんです
■好きな言葉は?
草場さん 「マクドナルド」。大好きな仕事場だから
ダンディーさん 「何とかなる」。命がありさえすれば、何でもできるという意味を込めて
■趣味は?
草場さん 音楽を楽しむこと。氷川きよしさんなど演歌が好きです
ダンディーさん ジョギングかな。今朝も4km走ってきました
■初めての給料、どう使った?
草場さん 友達とボーリングやカラオケに行くのに使いました。
とっても嬉しかったですよ。だって、自分で汗水かいて働いてもらったお金ですから
ダンディーさん テレビ番組の出演で3000円くらいだったと思いますが、行きは電車で行ったのに、
もらったギャラでタクシーを使って帰った。そんな散財をした記憶があります。