ソフトバンクグループのIT製品の物流、倉庫機能を担うソフトバンクフレームワークス。
障がい者雇用の拠点となる千葉県柏の入出荷センターでは約14%の障がい者が働いています。全体の障がい者雇用率も2・8%。特例子会社ではないそうです。
これは訪問するしかありません!
おおつか:みなさんものすごくイキイキとお仕事されてますね。
池田さん:ありがとうございます。障がい者従業員も楽しそうですが、私たちも毎日が楽しくて仕方ありません。
おおつか:もともと障がい者と関わったご経験があったのですか?
池田さん:(大きな声で)いいえっ!別次元の問題だと思っていました。
おおつか:それがなぜ?
池田さん:突然部長に会議室に呼ばれました。「新しく展開することがあるので手伝ってほしい」と。
おおつか:それが、障がい者雇用のプロジェクトだったと?
池田さん:はい。2009年10月のことでした。当時は法定雇用率を満たしておらず5~6人の障がい者を雇用することが私のミッションでした。私の知らないところで採用する障がい者も決まっていきました。
おおつか:部長から言われたというだけではこんなに素敵な職場は作れないのでは?
池田さん:スイッチが入ったのは、その1年半後の2010年の3月です。日本理化学工業の見学会に参加しました。
すごく衝撃を受けました。作業環境を工夫すれば、彼ら(障がい者)はもっともっと戦力化できるんだと。
おおつか:そこから大きく変わったのですね。
池田さん:そうです。法定雇用率にこだわらず、もっとたくさんの障がい者を雇用すべきだとTwitter経由で部長・社長に訴えました。
おおつか:すごいですね。でもどうやって説得したんのですか?
池田さん:社長にATARIMAEプロジェクトのMONKEY MAJIKの動画を見てもらいました。
おおつか:そうしたら?
池田さん:社長は「なんでこの動画にウチの社員がいないんだ」と言いました。「つまりもっともっとやれ!」という意味です。
おおつか:やった!
視覚的に理解できるよう、マニュアルも用意されています。
安本さん:マニュアルを使ったのは最初だけです。どんどんできるようになって今はマニュアルはほとんど使いませんが。
こちらは、製品を出荷するための準備工程のひとつ。
大量の箱を用意します。まっすぐに倒れないように積み上げるにはワザが必要です。
暑い中、ものすごいスピードで作業が行われています。
スタッフたちと普通に、ナチュラルに、あたりまえに接している安本さん。
まさに「一緒にはたらく同僚」そのものです。
おおつか:ものすご~く普通に接していますね。
安本さん:自然体で接することしかできないんです。ダメなときはダメだと叱ります。うまくいった時は一緒に喜びあいます。
おおつか:安本さんがこの仕事に惹かれた理由は何ですか
安本さん:彼らはオープンでストレートです。自分が本気でぶつからなければ見透かされます。そして障がい者スタッフを戦力化することは彼らのためになるけれど、同時に自分も成長できる。いわゆる建前で障がい者雇用をやっているのではないところにやりがいを感じます。
おおつか:かっこいい!これからもがんばってください!
~おおつかのひとりごと~
「きれいごとで障がい者雇用をやっているんじゃないからやりがいがある」「障がい者スタッフを戦力化するのは、障がい者のためにもなるし、自分も成長できる」という安本さんのコメントが印象的でした。障がい者雇用の現場というとどちらかというとオトナの方々へインタビューすることの多いおおつか。安本さんのような素敵な若者(←表現が年寄りくさい)がバリバリ結果を出してくれていることに感動したのでした。
訪問先データ
会社名:ソフトバンク・フレームワークス株式会社(ロジポート柏物流センター)
所在地:千葉県柏市新十余二3番地1
TEL:04-7134-9121
障がい者雇用数:14名(知的、精神)
http://www.sbfw.co.jp