「サブウェイベーカリー・トロワ」は、東京都営地下鉄大門駅から歩くこと、たったの10歩の距離。店の前をひっきりなしに乗降客が行き交います。いよいよエキナカに障がい者の働く場が出来たぞ!ということでワクワクしながらお邪魔いたしました。
このベーカリーを経営しているNPO法人みなと障がい者福祉事業団の大森八恵子さんと店長の小島史樹さんにインタビューしました。
おおつか:オープンして3ヶ月だそうですね。おめでとうございます!
大森さん:2008年3月のオープンです。発達障がい者を含む6人の障がい者従業員を雇用しています。トロワ(TROIS)はフランス語で「3」という意味。ホップ!ステップ!!ジャンプ!!!と障がいのある人がステップアップしてほしい。こそんな願い込めて作ったお店です。
おおつか:大森さんたちが東京都に企画を持ち込んだのですか?
大森さん:いいえ。東京都の交通局から打診があったのです。エキナカという立地を生かして先駆的な取り組みをやってみたいと。2ヶ所提示があったのですが、立地条件が良い方を選びました。それがこの場所です。
おおつか:それにしてもおしゃれな外観だこと!
大森さん:店を出すまではこの一角が暗い雰囲気だったので、思いっきり明るくしてもらいました。お金は掛かりましたが雰囲気がガラッと変わりました。
おおつか:一日何人くらいのお客様がおいでになるのですか?
小島店長:平均200人くらいで8割が女性です。50%以上朝の時間帯に集中しています。朝は戦争です(笑)。
おおつか:おいしそうなパンがたくさん並んでいますね!
小島店長:この生地はヨーロッパ直輸入です。クロワッサン、デニッシュ系はとても自信があります。東京・港区という立地柄、品質にはこだわっています。
おおつか:おすすめを教えてください。
小島店長:売れ行きナンバーワンは「あんこクロワッサン」です。クロワッサンとあんこのマッチング絶妙です。 ファンになるお客様もとても多いです。
おおつか:コーヒーにもこだわってますね。
小島店長:環境にやさしく品質も良いレインフォレスト認証のコーヒーを提供しています。
おおつか:レインフォレスト認証のコーヒーが200円だなんて!超リーズナブルです。
おおつか:障がい者従業員のお仕事について教えてください。
小島店長:パンを焼く仕事、接客、パンの配達が主な仕事です。発達障がい者を含む6名の従業員を雇用しています。とても熱心に働いてくれています。
障がい者従業員の花田さんにインタビュー
おおつか:仕事は楽しいですか?
花田さん:(元気良く)はい!楽しいです。
おおつか:お給料で何を買いましたか?
花田さん:ゲームを買いました。お給料は倍になりました!
良い笑顔です。
おおつか:今後のビジョンを教えてください。
大森さん:まずは、夏に向けてフレッシュジュースをやろうと思っています。小さなカウンターを増設して気軽に立ち寄ってもらえるような空間を作りたいと思っています。
小島さん:朝の時間帯のお客様は急いでいらっしゃるので、スピーディな接客を全員でできるようになることが目標です。一人でも多くの出勤前のビジネスパーソンの方にトロワの焼きたてパンとコーヒーで元気になっていただきたいと思っています。
おおつか:がんばってください!
~おおつかのひとりごと~
東京タワー、増上寺、トロワのパン。そんなキャッチフレーズが浮かびました。都心のど真ん中、駅の中にあるホットステーション。変化の風をひしひしと感じました。皆さんも、「トロワ」をたずねて、新しい風を感じてください。
訪問先データ
店舗名:TROIS(トロワ)
住所:港区浜松町2-3-4 大門駅B1Fラッチ外コンコース(A6出口そば)
TEL: 03-5776-0113
みなと障がい者福祉事業団
URL:http://www.minato-jigyodan.org/