3年ぶりの再開でした。、以前ご主人の転勤で東京に在住だった橋本さん。 当時、FVPで主催するセミナーに熱心に通ってくださっていたお客様のひとりでした。 そして地元の名古屋に戻り、いよいよ始められたのです。
「宮城・蔵王すずしろ」の豆乳を仕入れての手作り豆腐店です。
ひょうたんカフェ豆腐店がある名古屋市営地下鉄中村公園駅の上。
豊国神社の大鳥居が見えます。
清潔でシンプルな製造スペースです。 寄せ豆腐、木綿豆腐、がんもどき、厚揚げなども作っています。
おおつか:もともと福祉施設で働いていた橋本さん。そもそもどうして自分ではじめようと思ったんですか。
橋本さん:大学卒業後一般企業に4年間勤めていました。夜間に専門学校に通いながら社会福祉士の資格を取って入所施設に就職したのです。そこでの体験と出会いが今のわたしの原点ですね。
おおつか:体験というのは?
橋本さん:施設の利用者(障がい者)作る「さをり織り(手織り織物のひとつ)」の作品に出会ったことです。彼らが作り出す作品の数々は、健常と言われる我々がどんなに努力をしても作り出せない。言葉で言い表せないすばらしい感性を感じました。施設での職員と利用者の関係というのは、どちらかというと上下関係、「してあげる」みたいな感じでした。上下関係ではないんだ。「してあげる」付き合い方は間違っていると感じました。
おおつか:出会いというのは?
橋本さん:私と同じ気持ちを抱く同僚がいました。施設を辞めたらいつか2人で、地域の中で拠点を作ろうと誓い合いました。現在は私がNPO法人の理事長、その同僚は副理事長です。事業パートナーですね。
おおつか:パートナーの存在は事業を成功させる上で大切な条件ですよね。
インタビュー中にお客様がご来店されました
近くの整形外科に行った帰りなのよ。
たまたま通りかかったらお豆腐屋さんがあったので入ってみたのよ。
最近お豆腐屋さんて少ないから。。いいわねえ。
とお買い上げされていました。
おおつか:さをり織りから豆腐に発展したのはなぜ?
橋本さん:さをり織り以外のもう一つの接点を探している時にFVPのセミナーで「宮城・蔵王すずしろ」の豆腐事業を知りました。「ものすごくおいしいお豆腐」であれば、障がい者にまったく関心のない人とでもがあれば関係が作れる。これだ!と感じました。
地域を練り歩いてお豆腐を販売しています。いわゆる曳き売りという販売方式。
より多くの人たちと「してあげる関係」ではなく、「対等な関係」で付き合っていけるようなかかわりを作って行きたい 。
おおつか:将来ビジョンを教えてください。
橋本さん:もっともっと地域に溶け込んで、地域の中で障害のある人もない人も笑顔で暮らし、働けるような拠点にしていきたいです。施設から飛び出し、やる以上は意地でも雇用をつくらなきゃ!そう思ってます。
おおつか:その「意地でも」っていうの大好き!がんばってください。
~おおつかのひとりごと~
FVPに集ってくださった方が地域に戻って、福祉起業されるというのは本当にうれしいものです。最初は小さな「点」です。でもその「点」には強い強い思いがある「点」です。「できたらやりたい」ではなく「意地でもやる」という「点」です。その「点」が「線」になり、「面」を形成する。ありきたりですが真実です。橋本さん、一緒にがんばりましょうね!
訪問先データ
事業所名:NPO法人 ひょうたんカフェ ひょうたんカフェ豆腐店
〒453-0053 愛知県名古屋市中村区中村町8-45
TEL/FAX (052)482-6130