障がい者雇用事例/おおつかがゆく!

「やればできる」を実感しながら仕事をしています。

オリックス業務支援株式会社(オリックス特例子会社)
事業グループゼネラルマネージャー 広田 敦子さん

2007年4月設立のオリックス業務支援。社名があらわしているとおり、オリックスグループ各社の定型事務や施設管理サービスの代行を請け負っています。東京と大阪あわせて3ヶ所の事業所で、現在33名の障がい者が働いています。
こちらが広田敦子さん。特例子会社設立当初から、職域開拓と雇用管理の最先端で業務の取りまとめを担当し、会社を引っ張ってきた方です。


オリックス業務支援の本社があるのは立川。


おじゃました時間は朝の9時。
朝礼の時間です。
業務連絡とウォーミングアップのラジオ体操です。
障がい者社員が順番に司会進行を担当します。


障がい者社員は、朝礼が終わると、仕事場であるグループ会社のフロアなどへそれぞれ移動します。
朝礼が終わるとこちらのオフィスにはあっという間に人がいなくなります。


これが1週間の仕事。仕事内容は実に多岐にわたっています。
メール便、郵便物の仕分け・集配、ファイリング、データ入力、伝票の照合、郵便物の封入開封作業、シュレッダー作業、捺印押し作業、トイレ清掃、会議室清掃、休憩室清掃、給茶機の水や粉の補充など。
障がい者社員はローテーションで様々な仕事を担当します。


リース契約の契約書作成の仕事です。
毎月1,000通を超える契約書を作成します。


こちらは作業マニュアル。「もう今はみんなマニュアルなしでぜんぜん大丈夫」だそうです。


請求書の開封とチェックの仕事です。捺印もれ、記入漏れがないかどうかをチェックします。


会議室、共用スペースの清掃の仕事です。
来客者も、自然と障がい者社員の仕事ぶりが目に入ります。


おおつか
:会社設立時は6名からのスタートだったそうですね。
広田さん:定型的な事務補助の仕事を業務支援で代行することで集中して仕事に専念できる良さを実感してもらい、雇用を進めていきました。2ヶ月に1度くらいのペースで実習とトライアル雇用をやっている時期もありました。


おおつか
:広田さんが担当になった理由はなんですか。
広田さん:オリックスで初めて知的障がい者を採用したときの担当者が私でした。特例子会社を設立することが決定し、知的障がい者雇用の経験があるということで担当になりました。
おおつか:こんなにたくさんの職域はどうやって開拓したのですか。
広田さん:管理職の階層に対しては、トップや経営層からの情報発信を通じて周知をしていただく。現場の社員に対しては、わたしたちから「業務効率化やコストダウンのお手伝いができるんですよ」という情報をどんどん流します。


おおつか
:設立から3年半やってみてどうですか。
広田さん:毎日が本当に楽しいです。どうすれば社員のモチベーションや能力が上がるのか。どんな作業工程を組めばよいのか。どんな指導の仕方をすればパフォーマンスが発揮されるのか。工夫すればしただけ結果に現れてきます。
おおつか:まさに「やればできる」ですね。
広田さん:そのとおりです。もっともっとやれることが見つかると思います。オリックスグループへの「業務支援」を通じて、より一層社会に貢献していこうと思っています。


おまけ。
休憩中のショットです。

~おおつかのひとりごと~

知的障がいの社員さんたちがあまりにもテキパキ仕事をするので、指導員(健常者)と見分けがつかず、「これもお願い!」と仕事を直接依頼されることがあったとか。おおつか的にはとってもうれしいエピソードです。
もうひとつうれしい話。「オリックス業務支援」という社名がとても素敵。特例子会社だから親会社に助けてもらうのではなく「自分たちがオリックスグループを支援する」って理念が社名に表されているように感じます。

訪問先データ

会社名:オリックス業務支援株式会社
所在地:東京都立川市曙町2-22-20立川センタービル
TEL:042-528-5361
従業員:45名(うち障がい者33名 知的、身体、精神)
http://www.orix.co.jp/grp/company/group/index.html

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