ゲットイットさんとのご縁は1年前。
障がい者インターンシップの受け入れにご協力をいただいたのでした。
「いつかは障がい者雇用を」と考える企業は少なくないけど、その「いつか」を「今」と踏み切るにはきっかけが必要です。
インターンシップで障がい者と一緒に働いてみて、「普通のことだ」とみんなが実感、自然に雇用に進んだそう。
中古T機器の再生、販売をやっておられる会社です。
棚には部品がぎっしり。
ハウスウェアの輸入販売も手がけておられます。
その商品の一部です。
そして、今年(23年)2月から仲間になった、和泉誠さん。
パソコンの解体の仕事を担当しておられます。
解体されたパソコンは部品ごとに分別され、リサイクルされていくのです。
真剣な表情で、黙々とお仕事が進んでます。
おおつか:どうして障がい者雇用をしようと思ったのですか?
廣田さん:理由は2つあります。
ひとつめは「日本で一番大切にしたい会社」の本を読んで日本理化学工業の存在を知ったことです。日本理化学工業では知的障がい者が活き活きと戦力として仕事をしている。これはすごいやと思った。
そしてふたつめ、ちょうどその時期に子供を授かったんです。もし自分の子供に障がいあったらと考えたとき、自分の会社でも障がい者を雇用しなければと強く思ったのです。
おおつか:とてもすばらしいですね。でもたいていはそう思っても実際に雇用する経営者は多くありません。どうして廣田さんは雇用できたのでしょう。
廣田さん:最初、社員のみんなは大反対でした。僕ら(社員)だって幸せにできてないのに、障がい者を幸せになんかできないと。
おおつか:それでどうしたのですか?
廣田さん:実は自分にも障がい者と働く具体的なイメージなんて持てていませんでした。雇用したはいいが本当に戦力にできるのだろうかと思うと確信はありません。ですから強引に雇用することはできませんでした。
おおつか:そこでインターンシップなんですね。
廣田さん:FVPさんから障がい者インターンシップを紹介していただき、一緒に仕事をしてみたんです。そうしたら、な~んだってくらいに自然に関われていったのです。他の社員たちももちろん受け入れてくれました。
じゃあ一緒に仕事をしようということで、インターンシップできてくれた和泉さんを採用したんです。
これがインターンシップの時の写真です。
おおつか:よかった。これこそ案ずるより産むが易しってやつですね。
廣田さん:本当にそう思います。インターンシップがなかったら踏み出せなかったですね。
和泉さんはものすごく勤勉で、まじめです。それに、和泉さんがいるだけで職場が明るくなったことは間違いありません。
おおつか:お役に立ててよかったです。
おおつか:障がい者雇用に不安を抱いている経営者の方にメッセージをお願いします
廣田さん:僕らでもできたので大丈夫だと言いたいですね。最初から雇用が難しければインターンシップ(実習)と言う形でもいいのでは。
まずは出会って、一緒に働いてみればよいと思います。
頭の中で考えている障がい者のイメージと一緒に関わってみるのでは雲泥の差がありますからね。
~おおつかのひとりごと~
学生時代に起業し順調に業容を拡大してきたという廣田さん。
会社は何のために存在するのか、自分は何を目的に経営をしていけばよいのかを悩んでいるときに日本理化学工業の存在を知ったのだそうです。
日本理化学工業を見学した経営者は10人が10人「いつかは障がい者を雇用したい」と言います。
そしてそれを現実化した廣田さんはとても素敵だと思います。
そのお手伝いをFVPがインターンと言う形でお役にたてたことも嬉しく思います。
訪問先データ
会社名:株式会社ゲットイット
所在地:東京都中央区勝どき4-14-22 月島倉庫2号棟
従業員数:14名(うち知的障がい者1名)
http://www.get-it.ne.jp/index.php