障がい者雇用事例/おおつかがゆく!

障がいのある人もない人も共にチャレンジできる職場づくりを目指しています

株式会社KDDIチャレンジド(東京)KDDI特例子会社
管理部長  池内  公和  さん

こちらはKDDIの本社ビル。このビル内にKDDIチャレンジドがあります。


朝9時。ラジオ体操から始まります。


ラジオ体操が終わると朝礼に移ります。
携帯端末分解・分別チームの朝礼にお邪魔しました。目標と到達度、昨日の分解数などが報告されます。


こちらが実際のお仕事の様子。
使用済み携帯電話を分解し、部品、部材ごとに分別し、リサイクルできる状態にします。
ひとり一日40~90個くらいは分解、分別するんだとか。
主に知的障がい者の社員が担当しています。
携帯端末分解・分別の業務は、2008年の特例子会社設立時の最初の仕事だったそうです。


現在のKDDIチャレンジドさんの組織図はこちら。
9つのチームで構成されています。


PCキッティングチームのお仕事スペース。
KDDIグループの社員用PCや携帯端末をKDDI仕様に初期設定する業務、データ消去の業務などを行います。


みよ。
このケーブル類。
ウィンドウズXPからウィンドウズ7へのアップグレードやリプレースの一連の業務を担われたのだとか。
すごい量だったと思います。(取材にお伺いしたときは、すでにその業務が終了した後だったのですが、その余韻を知っていただきたくご紹介)


この日ご案内いただいた部署。
経理・購買業務支援チームです。


リフレッシュルームです。


山梨さんです。
IT企業、介護関係企業を経てKDDIチャレンジドへ入社された経歴の持ち主です。
入社して約2年半 PCキッティングチームの所属です。


グループ内のPCやスマートホン等法人用端末のデータ消去、初期設定などの一連の業務を担当します。


おおつか
:仕事をするうえで心がけていることは何ですか?
山梨さん:コミュニケーションです。親会社(KDDI)のヘルプデスクのスタッフとのやりとりが多くなりますので。
おおつか:コミュニケーション?
山梨さん:そうです。「今からキッティング業務をやってもよろしいでしょうか」と一声かけてから仕事をするとか。
おおつか:なるほど~!その一言があるだけで気持ちよく円滑に業務は進みますね。


フロア内では携帯端末のリサイクル業務なども行われています。
法人のお客様から回収されてきた不要端末。
PCを使ってサービスが終了していることを確認してから穴を開けて、そして業者に引き渡します。


管理担当部長の池内さんにお話をうかがいます。
池内さんは、営業企画、auショップのスタッフ教育などの経歴の持ち主だそうです。


おおつか
:障がいの種別も幅広く、業務も多種多様ですね。
池内さん:おっしゃる通りです。しかも指導員、相談員は、親会社からの出向者も含まれるので異動もあります。日々の情報共有は欠かせません。


池内さん
:指導員、相談員の役割は、障がい者社員が働きやすい環境を整え、生産性を発揮して会社に貢献してもらえるようにしてもらう仕事です。
おおつか:ふむふむ。
池内さん:ですから、障がい者雇用の経験というより、豊富な業務経験と高いマネジメント力が求められます。
加えて「見るだけ、指示するだけ」でなく「一緒にやる」ことも求められます。
おおつか:ふむふむ。


おおつか
:指導員、相談員の方は、障がい者社員の障がい特性の理解、指示の仕方をどのようにして身につけられるのですか?
池内さん:講習会やセミナーに出席して得た情報など関係する情報は、全指導員で共有します。


池内さん
:さらには、障がい者社員本人に研修参加をしてもらうこともあります。自身の障がい特性を良く理解してもらうことを目的に。就労前のトレーニングも大事ですが、就労後、働いて能力を発揮してもらうためのトレーニング(OFF JT)も必要だという視点です。
おおつか:なるほど。そのとおりだと思います。


おおつか
:採用はどのようにして?
池内さん:一定の基準があります。作業系の業務を実際にやっていただき、グループミーティング、指示理解の評価を行います。だいたいの特性を把握し、協調性を持って働いていけそうかといった点を見ます。
おおつか:評価するのは業務スキルというより、社会的スキルの方でしょうか?
池内さん:どちらかというと社会的スキルの方を重視します。業務スキルはその方の能力に応じて配置を変えたり、仕事の領域を変えたりすることができますので。
おおつか:ふむふむ。
おおつか:あらたに入社される障がい者社員さんは?

池内さん:来月も3名新しいメンバーが増えます。これからも、業務拡大に対応して障がい者社員は増えていきます。障がいのあるなしに関わらず、チャレンジし、成長し続けることが私たちのモットーですから。
おおつか:素敵!頑張ってください!

~おおつかのひとりごと~

何を隠そう、稲盛和夫さんを敬愛してやまないおおつか。
KDDIの前身である第二電電を創業する前、稲盛さんは、来る日も来る日も「動機善なりや、私心なかりしか」とご自身に問いかけられたと。事業の目的、存在意義について自問自答したというエピソードはあまりにも有名です。
そのKDDIグループの特例子会社なのですから、興奮しないわけありません!
ひとことで言うと、とても品格の感じられる会社でした。親会社に貢献できる事業領域を担うこと、採算をとること、人の教育に関する方針(障がい者も健常者も)など。そして特例子会社特例子会社した雰囲気のしない普通の会社のオーラを感じます。
インタビューした山梨さん「これからもKDDIで働き続けたい。難易度の高い仕事にも挑戦したい」と力強く語ってくださいました。おおつかもKDDIチャレンジドに就職したいなあ、無理なら1週間くらいせめて実習したいなあ。不埒(ふらち)かつ純粋な思いでオフィスを後にしたのでした。

訪問先データ

株式会社KDDIチャレンジド
〒東京都千代田区飯田橋3-10-10ガーデンタワー5F
TEL:03-6678-0514
障がい者雇用数:45名(身体、知的、精神)
http://www.challenged.kddi.com/

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