障がい者雇用事例/おおつかがゆく!

はっきり言って、「仕事出来る」と感じています

株式会社ティーガイア
ドコモショップ池袋東口店
店長   森田 裕章さん

全国で171店舗の直営ドコモショップを運営する株式会社ティーガイア。
事業の成長に合わせて、多様な障がい者採用が進んでいます。
今回は知的障害のスタッフを採用したドコモショップを訪問したのです。

平永隼也(じゅんや) さん。採用されて2カ月とのことです。(2014年11月取材時)
笑顔が素敵です。

担当業務はこちら。
手順書のような形で使います。一つの業務が終わるとチェックをしていきます。

入社時には担当していなかった業務もあります。どんどん職場に慣れていってできる仕事が増えていったのだとか。

お仕事の模様です。
ショップの商品である、スマートフォンやタブレットのデモ機、商品陳列棚、アクセサリーなどをきれいに拭いて並べます。これを一日に2~3回行います。

書類の整理の仕事。
商品の領収書を時間順に並べ替えて綴じます。
すごく複雑ですが、問題なくこなせています。

店内外の掃除、入口のガラス拭き、店内のカタログの補充、書類コピー、給湯器のコップ補充、入荷した商品の補充や在庫管理、プライスカード作りの仕事、デモ機のデータ消しなど、たくさんの担当業務があります。

おおつか:好きな仕事は何ですか?
平永さん:コピーの仕事です。
(領収証についている伝票類をコピーしていく仕事だそうです)
控え目に応える平永さんですが、とてもうれしそうです。

人事セクションの和田さん、吉村さん、久野さん
店長の森田さん、副店長の白井さんにお話をうかがいました。

おおつか:採用はどのような形で?
和田さん:1次、2次面接、1週間程度の実習を経て採用に至りました。

おおつか:お店に知的障害のあるスタッフが配属になると聞いた時の気持ちは?
森田店長:はっきりいってびっくりして、心配もしました。
おおつか:どんなふうに?
森田店長:指導に時間がとられるのではないか。伝えた事が理解してもらえないのではないか。人件費分の仕事をしてもらえないのではないか。本人もお客様とのやりとりに苦労をするのではないか。などといったことです。

おおつか:どうされたんですか。
森田店長:先に知的障がい者スタッフを雇用した店舗の店長に連絡しました。
おおつか:そうしたら?
森田店長:知的障がい者と働くとみんながやさしくなるというのです。悪い事じゃないなと思いました。少しだけ不安も軽減されました。

おおつか:で、実際はどうでしたか?
森田店長:心配は取り越し苦労でした。

おおつか:わりと大丈夫だと思ったということですか?
森田店長:それどころか、「仕事できるな」というのが実際の印象です。平永さんが訓練を受けていた機関の職員とジョブコーチがサポートしてくれたことも要因です。

 

白井副店長:まじめですね。細かい作業も得意です。スピードもあります。
おおつか:そうなんですか~!いいですね!
森田店長:ウチのスタッフもやさしくなりました(笑)
おおつか:そうなんですか!

白井副店長:2カ月経って(2014年11月取材時)少しずつ緊張が解けてきたようです。入社時より笑顔も見られるようになりました。業務の完了報告も自分からしてくれるようになりました。はっきりとした成長がみられてうれしいです。

おおつか:なんだか聞いているだけでおおつかもうれしくなってきました。
森田店長:平永さんが頑張ってくれるおかげで、スタッフが本来の業務に割く時間が確保できます。スタッフたちは口ぐちに「助かる」と言ってくれています。平永さんを含め全員で協力し合い、お客さまの期待に応えられるよう頑張っていきたいと思います。

~おおつかのひとりごと~

ショールームでもある携帯ショップ。デモ機のスマホやタブレットをピカピカに磨き上げてくれる。なんだかいいですよね。そして仕事はそれだけではありません。たくさんの種類の仕事に、笑顔で、順番にコツコツ丁寧に取り組んでくれる障がい者スタッフの平永さん。そしてそれをニコニコ見守っているスタッフのみなさん。みんな幸せそうでうれしくなりました。池袋に行ったら、用事がなくてもドコモショップ池袋東口店に行きたくなってしまうと思います。

訪問先データ

株式会社ティーガイア
東京都渋谷区恵比寿4-1-18
従業員数:4,261人 (うち障がい者72人)
内訳:知的3名、精神22名、身体47名
https://www.t-gaia.co.jp/

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