障がい者雇用事例/おおつかがゆく!

北海道から沖縄まで 全国レベルでの雇用創出に取り組んでいます

株式会社NTTデータだいち(株式会社NTTデータ特例子会社)
企画総務部 事業企画部長   千賀 泰幸 さん
オフィス事業部 リーダー   佐宗 真次 さん
オフィス事業部        坂口 まみ さん

2008年設立のNTTデータだいち。システム開発から運用・保守までを一貫してサポートするIT企業であるNTTデータの特例子会社です。

その拠点は北海道から沖縄・石垣にまで、職域も電話受付業務から農業支援に至るまで。エリアも職域も広範囲に雇用創出に取り組んでいます。

お邪魔した東京・豊洲の本社は、それら障がい者雇用のほんの一部とお断りして。。。
障がい者雇用の模様(様子)をレポートさせていただきます。

ここがNTTデータだいちのオフィスが入居するビルです。

ここがオフィス。
会社全体の事業をコントロールする企画総務部やNTTデータグループのオフィス事業をサポートするオフィス事業部などがあります。

事業開発担当の千賀(せんが)さん

 

おおつか:事業内容について教えてください。
千賀さん:大きく4つの領域に分かれます。ITサービス関連、オフィス事業、外部業務サポート事業、ヘルスキーパー事業です。
このうち、従事する社員数の最も多いのが、ITサービス関連の業務です。WEBサイトの制作、WEBシステムの構築、WEBアクセシビリティ診断、データエントリーなどです。

おおつか:親会社の事業領域との親和性の高い業務ですものね。

ITサービス事業部の近藤さんです。在宅雇用の障がい者のマネジメントをご担当されています。

近藤さん:親会社、グループ会社、NTTデータのお客様企業など、さまざまなお客様から仕事を引き受け、私たちディレクターが内容やスケジュールを確認して、障がい者社員がリーダーを務める8つのチームに振り分け、業務を分担して遂行します。

申し訳ありませんが、画像はなしです(涙)
みなさんの想像力を働かせてください。

気分を変えて、東京・豊洲のオフィスでの障がい者雇用をレポートします。
オフィス事業部の佐宗(さそう)さん、坂口さんです。豊洲のオフィス事業部所属の障がい者スタッフのマネジメント担当です。

 

こちらは機密書類の処分、再生業務です。

 

ビル内の機密文書を一切外部に持ち出すことなくシュレッダーします。
データを扱う会社ならではの事業選択です。

 

これらが、NTTデータの各フロアから集められた再生用の機密書類。
すごいですよね。年度末にはもっとすごいことになるそうです。

佐宗さん:シュレッダーの機械にかけるための準備をする仕事です。

坂口さん:ホチキス止めを外し、紙のサイズとおもてと裏をそろえてコンテナに入れていきます。大変根気を要する仕事です。

坂口さん:一日の目標を必ず設定しています。この目標までいったら達成という具合に。

 

鍵のかかる部屋で処理されていきます。

その後、大規模な湿式シュレッダーで粉砕します。

知的障がいの方でもOKとNGが判別できるよう、大きな文字盤がついています。

 

おおつかも試しにやらせていただきました。
難しいです。

こんなふうになって機械から出てきます。

このあとリサイクルされていきます。

 

もうひとつご紹介。
ヘルスキーパー事業です。

ここがマッサージルーム。

佐宗さん:施術者は全員で9名。
予約、お金の授受、施術、環境整備まですべての業務を視覚障がいのある社員が担当します。
品川のオフィスにも常設のマッサージルームがあり、2名施術者がいます。他に数か所、出張で施術を行っています。

佐宗さん:視覚障がいがあってもレジが使えるように工夫してあります。
私(佐宗さん)が作りました(笑)

 

NTTデータグループの福利厚生策の一環として活用されています。
パソコンに向かうデスクワークの社員が多いNTTデータ社員たちに大好評とのこと。
うらやましいです。

またまたおおつかも試しにやっていただきました。

至福のひと時です。
予約が埋まっているという事でほんの数分。
もっと長くやってほしかったです(涙)

 

おおつか:今後はどのようなビジョンですか?
千賀さん:オフィス系業務の親会社からの受託を推進し、ITを活用して札幌事業所等遠隔の地域で対応できる業務を増やし、地方での障がい者雇用の創出に取り組んでいきたいと思います。
おおつか:まさに「IT企業らしい障がい者雇用」ですね!
千賀さん:そのとおりです。

~おおつかのひとりごと~

特例子会社が事業を選択する際、ご担当者はいつも悩みます。もちろん特例子会社は、障がい者雇用の促進のために存在するのですが、それを踏まえて、そもそも何の事業で事業を営むのか、社会の中でどのような存在意義を持たせるのか。そういう問いに対しては、グループ全体の理念やイズムをどのように投影して事業を営んでいくかという検討がなされるべきであると考えます。そうするとおのずと選ぶべき事業領域がはっきりしてくると考えます。NTTデータだいちさんの事例はとても納得感がありました。ITだからこそIT技術を生かした遠隔地で障がい者が携わり、データを扱う会社だから機密文書回収・処理の仕事を。でないと、「笑顔で」「イキイキと働く」が理念や方針になり、「障がい者ができる仕事を集めた会社≒作業所」になってしまいます。もちろん!NTTデータだいちさんは、全くそうでないということをお伝えしたくて。。長くなっちゃいました。

訪問先データ

会社名:株式会社NTTデータだいち
所在地:東京都江東区豊洲3-3-3 豊洲センタービル18階
障がい者数:88人(身体55人、精神6人、知的27人)
http://www.nttdata-daichi.co.jp/

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